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耐衝撃性

水晶製品に加わる衝撃に対する耐性。特定の衝撃に対する特性の変化量(主に周波数のズレ)、水晶振動子の破壊の有無で評価します。水晶材料は硬脆材で折れやすいため、携帯機器用として重要な特性となります。従来は衝撃試験機で一定の衝撃を加えて評価する方法もとられてきましたが、近年は一定の重量(100 g)の治具に水晶製品を固定し、この治具を一定の高さから方向を決めて繰り返し落下させて評価する方法がとられてきています。



立下り時間

出力波形が規定の高い電圧(Highレベル)から低い電圧(Lowレベル)に移行する際の時間(波形が立ち下がる時間)。右図のtf。

CMO負荷出力波形 TTL負荷出力波形

参照 : 立上り時間



立上り時間

出力波形が規定の低い電圧(Lowレベル)から高い電圧(Highレベル)に移行する際の時間(波形の立ち上がる時間)。右図のtr。

CMO負荷出力波形 TTL負荷出力波形

参照 : 立下り時間



弾性表面波



直列共振容量(C1)

直列共振周波数における水晶振動子内部の等価静電容量成分で、歪エネルギに相当します。等価回路図においてC1で示されています。

等価回路図

参照 : 等価回路



電圧制御型SAW発振器

印加電圧によって発振周波数を制御する機能をもったSAW発振器で、VCSOはその略称。一般的に数百MHz以上の周波数帯に用いられます。



電圧制御型水晶発振器

印加電圧によって発振周波数を制御する機能を持った水晶発振器で、VCXOはその略称。受信周波数の制御の他各種センサと組み合わせた自動制御システムに使用されています。一般的に、可変容量コンデンサを内蔵することにより発振周波数を制御します。エプソンは、電圧制御型水晶発振器としてVGシリーズ,TCOシリーズを販売しています。

参照 : VCXO水晶発振器一覧



電極

水晶振動片の駆動、および励振出力の取出しのために水晶表面に形成された金属材料膜。一般的には、耐食性、水晶素材との密着性、経済性などを考慮して金、銀、クロム等が使われます。


水晶振動子の構造



等価回路

水晶振動子の共振動作状態を電気的な回路に置換えたもので、水晶振動子の等価回路は図のようにあらわされます。

参照 : 等価直列抵抗


水晶振動子の等価回路



等価直列抵抗

水晶振動子内部の等価抵抗成分で振動損失に相当します。発振のし易さの目安となります。等価抵抗とも言います。等価回路図においてR1で示されています。

参照 : 実効抵抗


水晶振動子の等価回路



等価抵抗

等価直列抵抗のこと。

参照 : 等価直列抵抗実効抵抗



動作温度範囲

仕様(特性値)を満足し動作する温度範囲。



動作電圧

VDD/VCC端子に印加する電圧で、電気的特性を満足し連続動作する電圧。



ドライブレベル(DL)

水晶振動子が発振するために必要な電力、または発振状態の電力レベルのことで、次式で表されます。励振レベルとも言います。
ドライブレベル P = I2 × Re
ここで、I は水晶振動子に流れる電流、Reは水晶振動子の実効抵抗で Re = R1 × (1+C0/CL) (CL: 負荷容量)

参照 : 励振レベル最大励振レベル



ドレイン抵抗(RD)

水晶発振回路の構成部品。水晶発振回路を参照



ドレイン容量(CD)

水晶発振回路の構成部品。水晶発振回路を参照





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