NXPセミコンダクターズ社製 ZigBee/IEEE802.15.4用 IC
“MC132xx シリーズ”をご検討のお客様へ
ZigBee, IEEE802.15.4 ワイヤレス通信を含む 『低消費電力RF』 技術をご検討のお客様に、
電気回路要件情報とクロック発振方法についてご紹介いたします。
NXPセミコンダクターズ社製 MC132xx シリーズ をご検討中のお客様は以下をご覧ください。
ICの詳細につきましては、 NXPセミコンダクターズ社Webサイト をご覧ください。
発振回路設計時の確認事項
低消費電力RF技術を理解をするためには、一般的に次の要素が重要です。
- 素早い発振開始
- 適切な周波数調整
- 全温度範囲における 低 BER (ビット誤り率)
No. | 発振回路要件 | 2.4 GHz |
< AT振動子仕様.> | ||
1 | 素早い発振開始 *高い発振余裕度 *ハイパワー発振インバータ耐性 |
*低い ESR(R1) *高いドライブレベル |
2 | 適切な周波数調整 *内蔵周波数調整キャパシタ |
*適切な周波数調整感度 *低いパラメータバラツキ |
3 | 低いBER(ビット誤り率) *高い温度周波数特性 |
*高い周波数温度特性 |
MHz Crystal 等価回路 | |
![]() |
|
素早い発振開始 → 低いESR (R1) , 高いC1 → 高いドライブレベル |
|
![]() |
|
適切な周波数調整 → 低いパラメータバラツキ(C0,C1,L1,ESR) |
|
![]() |
|
適切な周波数調整 → 適切な周波数調整感度 (CL,C0) |
|
![]() |
|
高い温度周波数特性 → 安定した fSTA |
|
![]() |
水晶振動子の選択ガイド
水晶振動子の選択の際には負荷容量(CL)値が大きな要素になります。
下の図のように低いCL(7.0pF)では発振余裕度は良くなり電流値が低下しますが、周波数安定度*は低下します。
逆に高いCL(12.5pF)では発振余裕度は低下しますが、発振回路に十分電流を与えると同時に周波数安定度*は向上します。
これらの特性を考慮して選択してください。
*周波数安定度:回路や回路素子等のバラツキに対する周波数変動
MC132xx シリーズに対応する水晶振動子
Worldwide | MC1320x (RF) MC1321x (SiP) |
MC1322x (SoC) | MC1323x (SoC) | ||||
US | Europe | Japan | Asia | ||||
ZigBee IEEE802.15.4 |
2400MHz to 2483.5MHz | ||||||
Recommendable Clock Devices |
TSX-3225 16MHz / CL=9pF (*1) X1E0000210052 (*2) |
TSX-3225 24MHz / CL=9pF (*1) X1E0000210202 (*2) |
TSX-3225 32 MHz |
注意事項
- *1. 負荷容量:Load Capacitance
- *2. 製品型番の下2桁は梱包仕様です。(00:標準梱包)詳細については、 こちらでご確認ください。
- *3. 本記載内容は、お客様に適正部品の選択をして頂くための設計参照情報です。ICメーカー様よりご提供頂いたセットのみでの評価結果となっており、
ICおよび周辺部品のバラツキ等の影響は考慮されておりません。弊社では本記載内容を保証いたしかねますので、ご了承ください。
また、発振回路の特性は配線パターン等の影響により変化いたしますので、お客様の基板上でご評価頂き、発振回路の定数をご決定頂きますよう、
お願い申し上げます。
※ZigBee は Koninklijke Philips Electronics N.V. の登録商標です。