用語集 50音順 か行
開口フィルター
中心部と周辺で入射光の波長によって透過する量を選択するフィルタ素子。一つのピックアップで2種類のディスク(例えばCDとDVD)に対応するため、透過後のビーム径(開口)を波長によって変えることにより、レンズで絞られたビーム径も変えることを目的に使用される。
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回折
光が持っている性質の一つで物体の影の部分に回り込む現象。光には何もないところでは直進する性質があるが、遮蔽物がある場合その影に回りこむ現象で、光の波動性をあらわしている。
回折効率
入射光束に対する出射光束の強度比。Grating ratioとも言う。ピックアップ用の回折格子(グレーティング)は理想的には3つのビームに分離され、中心を0次光、上下を±1次光と呼ぶ。
干渉
二つ以上の波(光、電波、音波など)が同一点で重なりあって互いに強め合う又は弱め合う現象。
EX.強め合う例(位相が同じ場合)
機械加工
機械的方法により形状を作り出すこと。水晶デバイスとしては、古くから水晶の音叉形状の形成に機械加工を採用しており、その製品は後に登場したフォトリソグラフィ加工による製品とは寸法や特性上で違いがあることにご留意ください。
参照 : フォトリソグラフィ加工、ブリックタイプ振動子
帰環抵抗
水晶発振回路の構成部品。水晶発振回路を参照
参照 : フォトリソグラフィ加工
基本波
気密端子
ハーメティックシールを参照。
参照 : ハーメティックシール
空間周波数
像又は物体を構成する周期的な構造の細かさを表わす量で1 mm当たりの周期の数。例えば、CCD或はC-MOSの撮像素子に投影された縞模様で見た場合、1 mmの間隔に存在する縞の本数
屈折率
媒質中の光の速度に対する真空中の光の速度の比。一般的には光が伝播する材質が変わった場合、光が曲がるスネルの法則で知られている。
矩形状AT振動子
振動片が棒状、角型形状をしているAT振動子。従来のAT振動子は円盤状であったのに対し、区別する呼び方です。パッケージの小型化と共に急速に普及し、最近の小型SMD振動子用の振動片は全てこのタイプとなっています。小型化のメリットに加え、水晶原石からの収率が良いことから、材料・加工コスト面からも優位性があります。
参照 : 円盤状AT振動子
屈曲振動

屈曲運動
水晶振動子の振動モード(姿態)の一つで、音叉型振動子に代表されるように振動体の外形が屈曲運動するような振動モード。低周波数の振動子に利用されます。
クロック発振器
コンピュータを始めとするデジタル機器の動作に必要な等間隔パルス信号を発生する水晶発振器。正確な送受信周波数を発生させる水晶発振器と同じ構成ですが、用途によって分類されています。 エプソンではSGシリーズがこれに該当します。
経時変化量(経年変化量)
ゲート容量
水晶発振回路の構成部品。水晶発振回路を参照
研磨
水晶板の表面を磨いて仕上げること。微小な砥粒を用いて研削するラッピングと、微細な研磨剤を染み込ませた布などを用いて磨くポリッシングがあります。所定の振動数を得るため、また振動効率を高めるために重要な表面加工です。特に、AT振動子では表面の仕上げ精度が特性に大きな影響を及ぼします。また、周波数が高いほど表面仕上げ精度が要求されます。
格子ピッチ
基板の表面に形成された格子の周期・格子間の寸法。一般的に凹凸の比は1:1で作られる。
高周波
周波数帯域分類のうち、メガヘルツ(MHz)帯域の周波数。
参照 : 周波数帯
高周波振動子
発振周波数がメガヘルツ(MHz)帯の水晶振動子で、一般的にはAT振動子がこれに相当します。数百MHz以上になるとATカット振動片の設計・加工が難しくなるため、SAW共振子が使われます。
参照 : 周波数帯
公称周波数
水晶振動子の指定負荷回路での発振周波数。水晶振動子の周波数は水晶発振回路の負荷の大きさにより周波数が変化しますので、頭に「公称」を付けて指定負荷回路での発振周波数であることを表記します。
高精度水晶発振器
通常のクロック発振器と区分するための呼称で、エプソン製品ではおおむね周波数安定度で±30×10-6以下の精度をもった発振器を指しています。高精度発振器は、主として温度特性、エージング特性の優れた水晶振動子と電源電圧変動、負荷変動特性に優れた水晶発振回路から構成されています。エプソンではHGシリーズ/TCO-391J/TCO-3100シリーズがこれに該当します。
光学軸
複屈折性を持つ結晶で、複屈折の起きない(光線の分離が起きない)方向の軸。水晶の場合は、結晶として頂点の方に向かうZ軸がこれになる。
コンベックス加工